「やぁ」
そう、言ってふん反り返っていた青年に声をかける。
首筋には[の入れ墨。
朱の髪と青の目は見間違えることはない。
「よう」
目だけをこちらに向けて、彼も挨拶をした。
私の腰にはマリオネット。
奴の手にはヘイムダル。
「ずいぶんかかった物だな」
後ろから声をかけられた。
「久しぶり」
振り返らずとも、わかる。
怜悧な風貌の彼は相変わらずの鉄面皮。
「久しぶりに、ご飯食べに行かない?」



任務後の日常
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