「やぁ」 そう、言ってふん反り返っていた青年に声をかける。 首筋には[の入れ墨。 朱の髪と青の目は見間違えることはない。 「よう」 目だけをこちらに向けて、彼も挨拶をした。 私の腰にはマリオネット。 奴の手にはヘイムダル。 「ずいぶんかかった物だな」 後ろから声をかけられた。 「久しぶり」 振り返らずとも、わかる。 怜悧な風貌の彼は相変わらずの鉄面皮。 「久しぶりに、ご飯食べに行かない?」 任務後の日常 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆